◆世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)
川村 元気
小学館 (2014-09-18)
売り上げランキング: 763

カフェが併設されている本屋さんが増えていますね。客の回転率悪くならないのかな、とか思っちゃいますが、ざわざわと人がいたほうが読書に集中できるタイプの人間にはありがたいスタイルです。

そんなBookshop+Cafeの戦略にまんまとのせられて、軽い腹ごしらえとティータイムのおともに、軽い小説など一冊…とパラパラめくってみることもなく、表紙見て「いやいや、世界から猫が消えちゃったらダメでしょ。」と、即買いした川村元気さんの一冊。映画化決定で、今撮影中らしい。


ドバーッと一気読み。

余命僅かと宣告された主人公が、「自分の一日の命と引き換えに世界から○○を消す」という悪魔との契約により、なにかひとつをこの世から消しながら命を延ばして1週間を過ごす。陽気な悪魔が登場したり、明るく脚色されていてさらさらさらさら…全くもたれる感じがなく入ってくる作品でした。


年末に向けて、もう一息モノの整理をしたいと思っているためなのでしょうか?

何だかこのあたり↓の文章が響きました。


時間と同じように、猫の世界には「孤独」も存在しないのだろう。ただ「自分だけの時」と「自分以外もいる時」だけが存在するのだ。孤独は人間だけの持物なのかもしれない。

[木曜日/世界から時計が消えたなら]


人は簡単に宝物をガラクタに変える能力がある。どんなに大切なプレゼントも、愛おしい手紙も、美しい思い出も、やがてはガラクタになって忘れてしまう。

[土曜日/世界から僕が消えたなら]


人間って持ち物が多いです。物品だけじゃなく感情も。さらには物品に情や念を込めて、特別な何かに仕立てあげてしまったりするのも得意。何年もしまい込んで忘れていたのに、目にした途端に記憶がよみがえり、懐かしくなったり。その感情とともに、もう一度しまい込んでしまったり。大事なのは感情の整理を一緒に行うことですね。