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夏の終わり、生と死、介護など

お盆が明けて少し経った。ぼんやりしてるうちにお彼岸が来るのだろう。夏が過ぎ去っていく物悲しさはあるけれど、わりと好きな期間ではある。

 

 

 

東京と一部の都市だと、お盆は7月ということになっている。感覚的にはしっくりこないなと思う。お盆に限らず、東京には「とってつけたような」感じの物事が多い。「〜ということになっている」というのが相応しい。それはそれで嫌いではない。

8月中旬の空気

いずれにしても原爆の日に終戦記念日、そしてお盆。精霊馬など作らなくても、さして霊感などが強くなくても、この時期はあの世からのお客様が降りてきているんじゃないか、と感じたりもする。心に浮かぶ親の悪口も、この時期はほどほどにしないと勘づかれてしまうんじゃないかって思ったりする。(笑) まあ、何となくそれが私の感じる8月中旬の空気だ。迎え火や送り火をやったところで、7月だとこの空気は感じられない。

 


ある日、母と一緒に出掛けた時に気づいた。

「あれ?なんか思ったよりお母さん小さいな」と。

まあ、実際に身長も私より小さかったのだけれど。

 

そんなことがあってから数年後にがんと診断され、看取るまで4年間ほど。人が変わったように怒りっぽく、また、抑うつ的になってしまった母自体が「腫れ物」のようだった(あ、悪口じゃないよ)。治療に関しては、今思えば外科医にされるがままという感じだった。

 

あんなに体を切り刻む必要あったのか。もっと「マシ」な方法があったのではないか、と思うことが今でも多々ある。おそらくそういう後悔が残ってしまったのは、本人も家族も死を見越して生きてこなかったからなのだと思う。「そりゃあまだ若いもの、考えないよ、当たり前だよー」と言うかもしれないが、そういうことじゃないのである。というか、そんなんじゃダメなのである。

 

母の屍を越えて、と言うとあまりに酷だけれど、その4年間を通して色々なことを知ったし気づかされたと思う。その後に続いた父の死に対して(ゼロではないにしろ)あまり後悔の念が残っていないのは、父自身もまたこの頃の体験に学んだことが多かったから、というのはあると思う。

 

都バスのシルバーパスをもらったら使いまくってあちこち行きたい、と言っていた母は、結局シルバーパスを使いこなすことは出来なかった。両親ともに平均寿命からしたら早く逝った。だから私も平均よりやや若いうちに両親を亡くした方なのだと思う。


死が迫るからこそ、生は躍動する

「人間には「死」が迫るからこそ、われわれの「生」は躍動し、それぞれに異なる「リズム」をもつ」

 

いつも私がめそめそと泣き言を言うのを聞いて下さっていたあるヨーガの先生に、父が亡くなったことをご報告した時、【ホドラー展】でこの言葉に出会ったという方がいましたよ、と教えていただきとても印象に残っている。死が迫るからこそ生は躍動する・・・これは人間だけではなく、全ての生命体に通じて言えることなのではないか、とも思う。

 

私はもともと死に興味があった(というと気持ちが悪い表現だけれど、要するにそれが何なのか知りたいと思っていた)。そう言えば「寺の境内で」ではなく「墓場で」遊んでいた気持ち悪い子供だったし、今もわりと墓場は嫌いじゃない。マジで前世は尸林の魔女だったのかもしれない。

 

でも、「死」を語ることはタブーであり、生きることを語ることはポジティブで、「死」を語るのはネガティブなことであまり大っぴらに話をしてはいけないようである、という空気を読むようになってからは努めて考えないようにしていた。本来なら生きることのその先にあるはずの死なのに。

 

でも結局引き戻されたのだと思う。死が迫るからこそ生は躍動するという世界観に。


幸か不幸か、私は少し早めにその土俵から降りることになったけれど、最近は私(私よりちょっと先輩からちょっと後輩)くらいの年代で、親の介護のために実家や施設との往復であったり、あまりフラフラと出かけていられなかったり(まあ今はコロナでそもそも出かけられないというのはあるけれど)と、落ち着かない日々を送っているという方々が増えてきたような気がする。ひと口に介護と言っても、どのような症状があるのかによっても、家族内の人間関係なんかによっても、状況は人それぞれ違っているだろう。

 

あ、そう。そうだった。自分の回想話に引きずられて論点がズレズレになってしまったけれど、実はもともと現在進行形で介護と向き合っている友人や皆さんのことを考えていて、そんな皆さんに向けて書き始めたのだった。


今ちょっと大変な日々をお過ごしの皆さま

 

どうか抱え込みすぎませんように、と心から祈っています。

 

 

弱音は遠慮なく吐きましょう。

 

反吐が出る~!と思ったらさっさと吐きましょう。

 

辛いときは少し休みましょう。

 

 

私からは以上であります。(`・ω・´)ゞ